こんにちは。
大学から懲戒処分を受け、1ヶ月の停学処分になるという、””選ばれたもの“”しか出来ない経験をしたものです。
いや凄かったですよ。
まず懲戒処分の内容は、学長会っていうとにかく偉い人達の会議で話し合って決まるらしいんですね。
で、そこで決まった処分内容の申し渡しを学生本人とその両親にされるんですけど、その申し渡しをした場所が凄かったですねぇー。
普通に学生として生活してたら絶対に見る事の無いような場所でした。
ほんとドラマで出てくるような、一室に広がる巨大で高そうな机と、屋上で建物の端にあるので後ろを見れば一面に広がる綺麗な夜景。
…自分はやはり”””選ばれたもの“””なのだと実感しましたね。
マルチ商法について
マルチ商法とは
マルチ商法には様々な言い方があり
- MLM
- ネットワークビジネス
- 連鎖販売取引
など、言い回しを変えて様々なところで使われています。
これらは言い方が違うだけで、内容は全く同じものを指します。
まず勘違いしている人が多い点として、マルチ商法は別に違法ではありません。
きちんとしたやり方で活動していれば合法のビジネスです。
と言うより法に引っかかってたら僕は大学からの懲戒処分ではなく、もはや国に裁かれてますからね。
とまぁこのように、マルチと言うと日本では非常に怪しい印象を受けてしまうので、実際にマルチをやっている人たちの間では言い方を変えてMLMと呼ばれる事が多いです。
ちなみにMLM(Multi Level Marketing)というのは、マルチ商法の米国での正式名称です。
マルチ商法のビジネスモデルとしてはなんとなく分かると思いますが、組織の会員が誰かを勧誘し、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により成りたっています。
では、マルチ商法をやっている人はどの様に稼ぐのか。
実際に僕がやっていたマルチ
僕自身、大学2年の間に数ヶ月間、マルチ活動を行なっていました。
活動するにあたってMLMは組織ビジネスなので当然、MLMの組織に所属していなくてはいけません。
そこで僕が所属していた組織は、
僕が当時通っていたビジネススクールそのものでした。
そのビジネススクールでは、会員数を増やすための手段として「完全紹介性」を採用していました。
つまりスクールに入会する際に、
webを見て来ましたー
みたいな人がおらず、絶対に誰かの紹介で入会するという形です。
なので僕がやっていたMLMとは
僕が通っているビジネススクールに勧誘し、その子が自分の紹介でスクールの会員となった段階で報酬が発生する
というタイプのものでした。
ちなみに入会金は完全前払い制で現金のみ、額は年齢によっても変わりますが大体40万前後で、一括で払えない人には消費者金融を使わせていました。
全国の大学から危険視されている
そしてこのMLMは、都内を中心にして物凄い勢いで会員数が増えており、特に学生などの若い年代の間で急激に増えています。
若い年代が多いのには、「無知で失敗を恐れない好奇心から勧誘がしやすいから」という非常に明確な理由があります。
まぁ当然ですね。
それに伴い、現在は数多くの大学内で注意喚起がなされています。
〇〇大学ではマルチ商法が横行してるんだって…
なんて噂でも立とうものなら、その大学の評価はガタ落ちです。
それに、マルチにハマってしまった人間は学業が疎かになりやすく、周りにも悪影響を与えますからね。
“””選ばれしもの”””になった体験談
なぜ大学側に認知されたのか
さて、ここからはいよいよ僕が停学になった際の体験談を話そうと思います。
まず自分がマルチをやってる事がどこから大学に認知されたのか。
それは、自分が勧誘をした同じ学年の同じ学科の子が大学の学生厚生に被害届を出したところからです。
その子は自分の勧誘で入会まではいかなかったので実際にお金を払ってしまった訳ではありません。
しかし入会の意思が一度硬くなったこともあり、全額ではありませんが半分くらいの金額を消費者金融から借りてしまっていました。
そして入会予定の前日の夜になって友達などに相談して気持ちが変わり、入会を辞めると言われました。
その後一週間程度経った後に、大学に被害届を出したそうです。
やはり、冷静になって考えてみたら借金までしておかしな金額を払わされている上、自分をお金として見られているのだと思いショックを受けたのでしょう。
しかし逆に考えれば、ここで被害届を出して自分を止めてくれる人がいなければ自分はまだマルチをやっていたかもしれないと考えると感謝しなければいけないかもしれませんね。
1ヶ月の停学処分
そしてその結果として、自分は1ヶ月の停学処分を受けました。
詳しい流れとして、まず大学に被害届が出された日。
つまり僕がマルチをやっているのが認知されたその日に、自分では無く自分の両親に電話で連絡がいきました。
マルチの怖いところは、勧誘によって人数が増えていってしまう事なので、大学としては事を大きくしない為にもその日中に対応したのでしょう。
そしてその翌日、実際に両親と3人で大学に呼ばれ、大学の人と4人になり、とある一室で事実確認を行いました。
時間にしたら30分程度でしたが、このタイミングで被害届が出されている事を知りました。
その後は今まで通り大学に通いながら、定期的に大学の人と話して事実確認を繰り返しました。
ここで、集まった事実だけを資料として学長会で会議にかける事も出来たらしいのですが、それだとあまりにも一方的な判断になるという事で、処分内容の決定の際に僕の考えを考慮する為に反省文を書くことになりました。
この反省文にはこれまでの経緯や今後やるべき事などを書き、出来たら添削をしてもらい、訂正してまた提出する作業を5回程度繰り返しました。
そして出来上がった反省文と一連の事実をもって、学長会で審議にかけられます。
最終的に懲戒処分の内容が決まったら、自分と両親が大学に呼び出されて処分内容の申し渡しをされ、施行されます。
単位はどうなるの?進級できるの?
大学生として最も危機迫るのはここですね。
結論から言うと、出席率の関係やテスト日と被ったりで単位を取れなくなった科目もいくつかありますが、進級に支障が出るほどではありませんでした。
また、似たような処分を受ける例としてカンニングがあります。
これも発覚した時点で基本的には1ヶ月の停学処分が下されます。
ただ今回の僕の場合と違う点としては、カンニングの処分の場合は停学に加えてその学期に取得した単位は全て無効になります。
つまり一学期分が0単位になってしまうので進級や卒業が非常に怪しくなります。
それと比べると、今回の僕の場合は単位が無効になる事はなく、停学期間の兼ね合いからほとんどの科目の期末試験には出れたので、そこまで単位がガタガタになる事はなかったです。
ありがたい…
もちろん周りに周知される
大学には懲戒処分を下したら、通告として大学構内に張り紙を掲示します。
個人が特定される事は書いていませんが、学科や学年は分かる上、噂が広まっていたり、誰かが急に大学に来なくなったりするので、その人の事を知っている人であれば何となく誰が停学になったのかは分かります。
その上、今の時代はSNSで簡単に拡散されるので広まるのも早いです。
とは言え、別にそこまで気に掛ける必要はありませんでした。
もし自分が停学になり、それが周りの人に知られたら
ああ、大学生活終わった…
とでも思いがちですが、全くそんな事はありません。
逆に、同じ学科のよく知らない人が1ヶ月停学になったって知ったところで何も思いませんよね。
思っても
単位大丈夫なのかなー、まぁ関係ないから知らんけど
くらいでしょ。
実際気にしてるのは自分だけなので大学に戻ってから普段通り授業を受けてても誰も何も思いません。
人間なんてそんなもんです。
復帰した後の大学生活は何か変わるのか
結論から言うと、何も変わりませんでした。
イメージとしては、インフルエンザで数日休んだ後みたいな感じですマジで。
強いて言うなら、自分の仲いい人たちに、「久しぶりー」感を出されるくらいです。
復帰した後の生活はこんな感じで何も変わらなかったですし、周りの人からもほとんど何も言われなかったのですが、まぁ実際のところはその友達も、深く触れちゃいけないと思ったのでしょう。
インフルエンザとかで休んだ人が復帰した時なんかは、「大丈夫ー?」とかって声をかけたりすると思います。
でも停学とかの場合は、復帰後もあまり周りが触れてこないので、むしろ病欠した後よりも何事も無かったかのように大学生活が再開します。
まとめ : 停学なんてただの長期休暇
ああ、こんなこと言ったらまた怒られそうですけど…
まぁ流石に反省して更生したんで許してください。
とは言え、最初に停学処分を申告された時に
あ、なんか俺やばいことやったんだ
って思い知って、誰でもそこで猛烈に反省するので、実際反省の9割は初日で終わるんですよね。
なのでその後は反省期間というよりただのペナルティなのでマジでやることないです。
あれですね、副業はやっぱ人を巻き込むもんじゃないですね。
どうしてもやりたい人は1人でコツコツできるものにしましょう。
僕はもう次やったら流石に退学待った無しなので、安静に学生生活を過ごす事にします。
では、皆さんはこうならないように気を付けてください。
なってしまった人はせっかくの長期休暇を楽しみましょう!
コメント
Awesome post! Keep up the great work! 🙂