国の力ではもう国民の生活を保障する事が出来なくなり、個人で運用して老後の蓄えを作らなければいけない時代になってしまいました。
そうは言われても運用なんてやった事ないし何からすればいいのか…
確かに、資産運用は簡単ではありません。
では何が難しいのでしょうか?
恐らく、「何からすればいいのかもよく分からない…」という人は、何が分からないか分からないという状況なのではないでしょうか。
それは、運用を難しく考えすぎているだけです。
この記事では、資産運用の中でも最も堅いと言われている株と不動産の二つを具体例として、資産運用をした事がない人が資産運用とはどういうものなのかをイメージできるような記事になっています。
ちなみに、この記事の前半としてで資産運用になかなか手が出しづらい理由と運用の考え方、日本のお金の動きかたについて解説しています。こちらを読んでいない方は先にこの記事を読んでおくとよりイメージがしやすくなります。
運用でなぜお金が増えるのか
資産という考え方
投資(運用)とはつまり自分の資産を持ち、その資産に働いてもらって自分が働かなくても勝手にお金が増えていくようにする訳です。
この「資産」についての説明はこの記事で詳しく解説しています。
なぜ株と不動産が堅いのか
結果論にはなってしまうのですが、実際に投資で成功して今や大金持ちになった人というのは、大体が株か不動産で成功している人です。
なので、実際にそういった成功例がダントツで多いといった理由だけでも、この2つが比較的堅いということが言えます。
とはいえ、どうしてそうなるかというと、「知識を持ってやれば失敗することがほぼほぼ無いから」です。
あまりにも変なことをしなければ、この2つであれば基本的に資産は増えていくことがほとんどです。
ここからは、それぞれについてどのような仕組みで運用されるのか、その概要をお話ししていきます。
株
株式投資とは
株式投資で資産が増える仕組みとはどういうものなのか。ここには、会社の株を買うメリットは大きく分けて3つあります。
- その1 : 値上がり率
- その2 : 配当金
- その3 : 株主優待
それぞれについて解説していきます。
一つ目は、値上がり率です。
なんか難しそう…
名前だけ聞くと一番難しそうですが、内容としてはこれが一番シンプルで簡単です。要するに、株の価値が買った時よりも高くなっている時に売ればその差額分が利益になります。
逆に言えば、株の価格が暴落してしまえば損になってしまう可能性もあるので、これが「株式投資はリスクがある」と言われている理由です。
二つ目は、配当金です。
仕組みとしては、自分の選んだ会社の株を買うことによって、その会社の儲けの一部を受け取ることができます。これをオーナー権とも言います。
配当は年に1回か2回のところが多く、日本の平均的な配当は年2%前後になっています。例えばスターバックスの株を持っていたとすると、スターバックスで新商品が出た時に店に行列が出来ているのを見ると
今日も僕のためにあざす
という気分になれます(個人差あり)
三つ目は、株主優待です。
企業が株主に配当金とは別に品物やサービスを提供したりする制度です。ここに関しては今回の記事の趣旨とはずれるので説明は省きますが、金券やお米などの現物支給がされるあれです。
なぜリスキーなイメージがあるのか
株式投資と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
- 失敗したら借金を背負いそう
- ずっと携帯に張りついて値動きを見てる
- 少しの価格の上下で一喜一憂している
このような印象を持っている人も一定数いると思います。
確かに失敗すればもちろん損することはありますが、正しい方法でやれがば損することは滅多に無いですし、後の二つに関してはこれらは間違った(不安定な)やり方です。では実際どうするのがいいのでしょうか。この後解説します。
なぜ堅いとされているのか
株式投資は堅いというのはつまり、失敗する(損をする)可能性が低いわけです。
可能性と言っても別に投資は運ではないので、自分が投資した物の価値がはたしてこの先本当に上がるのかを見分けなければいけません。
そして株は、よほど変な会社の株を選ばない限りは基本的に損することはありません。
しかし前述したように、株式投資にはリスキーと言うイメージがあると思います。これは一体何故なのか。
投資期間がポイント
そこで1番のポイントになってくるのがこの「投資期間」です。
つまり、株を買ってからそれをどれくらい保持した後に手放すかといつことです。
前述したような、携帯に張りついて少しの値動きで一喜一憂している人達のやり方というのは、短期での取引になるわけです。
もちろんこの方法で利益をあげている人もいない訳では無いですが、よっぽど慣れている人でない限りはこんなリスキーな手法はとるべきではないでしょう。
1番損をしづらい、ほぼ確実に利益が上がるのは「長期での運用」です。
どんなに優良な会社でも、時期によっては上がったり下がったりします。そういった細かなところで見るのではなく、もっと長期的な目で、10年20年のスパンで見ると、ほとんどどこの企業も上がっていることが分かります。
なので、よく分からないけどもし株式投資を始めてみたいという方がいれば、長期での運用から始めるといいでしょう。
不動産
不動産投資とは
不動産投資は、数ある運用方法の中でも一番と言っていいほど安定している方法であると言えます。
都内には数え切れない程たくさんのビルやたくさんの家があります。そしてここには、2種類の人間しか関わっていません。
家賃を払う側と家賃をもらう側です。
このうち、「家賃をもらう側」になろうというのが不動産投資です。
堅いと言われる理由
そしてこの特性上、自分が買った不動産に誰かが住んでいれば安定して収入が入ってくる仕組みになっています。
そして、どのような物件を買うと良いのかなどもきちんと予想することが出来るので、かなり安定して運用することができます。
更に、仮に自分の不動産に人が住んでいなかったとしても、ある程度の支払いを保障する仕組み(サブリース制度)も存在しているので、不動産投資は相当堅い選択肢と言えます。
具体的にどのように買えばいいのか
ここまで読んでいると
あれ、不動産投資めっちゃいいじゃん
と思うかもしれません。もちろん不動産は持っていれば良いことしかないですが、一つだけ懸念点があります。
初期投資額をどうするかです。
不動産というのは首都圏だと中古でも1200万程度はかかりますし、更に利益を上げるために新築を買おうとすると2500万くらいの物件を買うことになります。そして当然ながら、これほどの金額を一括で払える人というのはまずいません。
そこで使われているのが不動産投資ローンです。
不動産投資を始める人はこのローンを利用することで、初期投資を抑えながら高額な不動産を保持することが可能になります。これを利用することで、1500万ほどの物件を買うとしても大体70~120万程度の初期投資で済みます。
ここでいくら借りれるかは本人の社会的信頼性に寄ります。
早めに買ったほうが圧倒的に得
気になるところとして、不動産という非常に高額な金融商品を買っておいて結局いくらくらいの利益が出るのかです。
これは不動産の立地条件や土地、物件自体の価値、保持している物件数にも寄るので一概にどれくらいとは言えないですが、1ヶ月でも早く買ったほうが確実に利益は出ます。
先ほども言ったように、不動産投資を始める時には不動産投資ローンを使います。
このローンは買った不動産の家賃収入で返済することになるので、ローンのせいで生活が苦しくなるということは無いですが、その分初めは家賃収入のうち自分の利益として入る分が少なくなります。
なので不動産投資をするなら少しでも早く始め、このローン返済期間を早めに終わらせるのがコツです。
この記事では運用の概要の説明なので、これを読んだからといってもちろん資産運用が始められる訳ではありません。
これを読んで少しでも興味が沸いたら、更に詳しい記事を読んだり、実際に銀行などに行ってみて話を聞いてみるのもいいかもしれません。
コメント
[…] […]