絶対にマルチ商法(MLM)を専業にしてはいけない理由【体験談付き】

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マルチ商法には様々な言い方があり

  • MLM(=Multi Level Marketing)
  • ネットワークビジネス
  • 連鎖販売取引

など、言い回しを変えて様々なところで使われています。

これらは言い方が違うだけで、内容は全く同じものを指します。

なぜ色々な言い方をするかと言うと、単純に「マルチ商法」と言うと

うわ、怪しい。近寄らんとこ…

となるからですね。

実際にマルチをやっている人たちの間ではMLMと呼ばれる事が多いです。

そこで今回は、そんな怪しいイメージしかないマルチ商法ですが、

これを専業にして生活していくとどうなるのか

について解説していきたいと思います。

まぁ、結論は専業にするなって話なんだけどね。

マルチ商法のビジネスモデル

どのように組織が拡大するのか

マルチ商法のビジネスモデルとしては、会員が新規会員を誘い、それが続く事で連鎖的に組織が大きくなっていきます。

このような営業形態の事を連鎖販売取引といいます。

一般的な商品流通と違い、購入者が新たな購入者を勧誘し、その相手に販売する事で手数料を得るという形が、多段階式に連鎖していくからですね。

短期的には稼げるのでハマってしまう

そしてこのマルチ商法の特徴として、

収入に大きな波がある

というのがあります。

というのも、一般の企業の営業マンなどであれば、その月の営業成績によって基本給が大きく変わる事はあまり無いです。

しかし、マルチの収入はいわゆる『完全歩合制

なのでその月に一人も勧誘する事が出来なければ当然収入は0ですし(例外はありますが)、逆に翌月に調子が良ければ急に月100万に到達する事も可能です。

僕自身、大学2年の6月末から数ヶ月間マルチを行なっていました。

そしてマルチを始めた初月に、バイトを頑張っても届かなかったような収入を得る事が出来ました。

極端な言い方をすると、マルチにハマる人とというのは、パチンコなどのギャンブルにハマる人と同じようなサイクルでハマる人が多いです。

と言うのも、最初に

え、めっちゃ稼げんじゃん

と感じ、その高揚感から気持ちが高ぶり、ドーパミンが出ます。

そしてその後ずっと続けていると、気づいたら超赤字になっていた。なんて事に。

専業にするとどうなるのか

ここからは、マルチを専業にする事で起こりうるデメリットを4点紹介します。

視野が狭くなる

マルチ組織には、宗教のような異様な雰囲気があります。

組織内部には、前向きな心的態度を活用する「積極思考」(ポジティブシンキング)を信奉し教化する特殊な空気が流れています。

特に意思が弱く周りに流されて生きてきた凡人にとって、組織は自分の欲求を存分に解放出来る魅力がある上、経済的成功の夢でにおいても虜になってしまい、組織そのものを盲信するようになります。

その影響で、始めた人のほとんどはマルチで実績を上げる事しか考えられなくなり、他のどうでも良くなって視野が狭まります。

そうなると、生活のほとんどの労力をマルチに使うようになる上、それを中心とした生活になってしまいます。

更には、マルチの為になら「友人」や「時間」を失う事に大して何も思わなくなります。

そして気づいた時には何もかも失っていた。なんて事になります。

そもそも組織が持たない

マルチは組織ビジネスです。

ブログや転売、投資などとは違い、自分一人では成り立ちません。

組織があって初めて成立します。

なので、その組織自体が赤字取り締まりの強化に引っかかるなどで崩壊してしまえば、当然その時点から収入は急に0になりう訳です。

社会人が急にクビになる感覚です。

割と早い段階で限界が来る

普通の企業の営業であれば、BtoBであろうがBtoCであろうが、営業先は上が取り付けたりしてくれる所が多いです。

なのできつい分、仕事が無くて暇になる事はあまりありません。

しかし、マルチビジネスの場合は、営業先を見つけるのもアポを取って商談をするのも全て自分。

そうなると、自分一人の連絡網で営業を仕掛けにいかなければいけない為、顧客に限界が来やすいです。

ただ、現在はマッチングアプリなどがあるので、様々な人に会うのが割と簡単になってきます。

しかし、それでもやはり限界がある上、仕事の為であってもそのようなアプリを使うのに抵抗がある人が多いです。

なので、自分が連絡出来る人が尽きてしまったが最後、それ以上活動を続ける事が出来なくなってしまいます。

実際、2年以上続く人はほとんどいないと言われていて、この期間の間にこれを専業にしてしまっていると、この後露頭に迷う事になってしまいます。

会社勤めが苦痛になる

マルチで収入を得る為の作業は、サラリーマンの仕事とは全く違うものになります。

サラリーマンの場合
  • 言われた事をやる
  • ノルマがきつい
  • 失敗すると怒られる(責任問題になる)

これに対してマルチの活動者は

「一人一人が個人事業主」という意識を植え付けられる為、

マルチ活動者の場合
  • やる事は自分で決める
  • ノルマがない
  • 失敗すると励まされる

という、「全て自分で決める」ような働き方になります。

つまり、会社の下で働く人たちとは真逆ような環境で動くことになります。

なのでマルチを辞めて一般企業に入ろうとしても、その環境の違いに耐え難くなってしまいます。

かと言って副業程度でも危ない

専業の注意点についてはこれで終わりなのですが、少しこの記事の論点から離れ、

なら専業じゃなければいいのか

という疑問に対しても、実はそんな事はないと言う事を少し解説しておきます。

結局ハマってしまう

先程も言ったように、マルチ活動と一般企業勤めでは環境がまるで違います。

そして、その項目の中に

「失敗すると励まされる」

というのがありました。

これはなぜかと言うと、マルチが組織ビジネスだということに関係してきます。

組織の上の人達は、組織を拡大させる為にも下の会員に頑張ってもらわなくては行けないわけです。

なので、会員の人達が「居心地がいい」と思ってくれる組織にします。

つまり、会員が失敗したからと言って怒る事は無く、むしろ

今回は仕方ない、次は成功させよう!

と励まして会員としての活動を継続させます。

それ以外にも、会員を維持するために定期的にパーティーBBQを開催したりして結束を高めておく組織も多いです。

なので、マルチのビジネスにハマるだけではなく、組織の雰囲気自体にハマってしまい、抜け出せなくなる人も大勢います。

周りからの圧

かと言って、辞めようとしている会員に対しては別です。

これだけ組織の拡大に力を入れているのですから、そんな易々と「大切な会員様」(皮肉)を逃すわけには行きません。

これは組織にもよりますが、マルチに嫌気が刺した会員が組織を抜けようとすると、

もう一回じっくり話し合って考えよう

とか、悪質なところだと

今までお前に使ってきた時間はどう落とし前つけるんだ

などの高圧的な態度で会員を拘束するところもあります。

なので、軽い気持ちで始めたのに辞められなくなった。

なんて事もある訳です。

まとめ : MLMで幸せになる事はほぼ不可能

確かに、一見成功(月収100万程度)しているように見える人も組織には何人かいますが、そこまでいけるのはほんの一握りです。

しかもその、一見成功しているように見える人達はその月収と引き換えに、数多の勧誘によってマルチ組織以外の人脈を失っている事がほとんどです。

なので、そんな方法でお金持ちになった所で本当に幸せかと言われれば疑問です。

それに、前述したようにマルチの収入は全く安定しない上に、いずれ限界がきます。

なので、せっかく何かビジネスを始めると言うのであれば、将来的にも価値が継続するような方法で努力する事を推奨します。

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ツキコマ

都内のIT企業に勤める上場企業会社員。
このブログでは余裕のある生活を送るためのマインド構築や知識。その他にもyoutuberのネタやアーティストの曲紹介など、自分の好きな事をいろいろ紹介していこうと思っています!
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