皆さんはマルチ商法について、どんなイメージをお持ちでしょうか。
恐らく、
人をお金としか思ってない悪質なビジネス
違法なんだから早く取り締まって欲しい
などなど、マイナスのイメージを持っている人が多いかと思います。
しかし実は、マルチ商法(MLM)自体は法律で認められている、立派なビジネスモデルの一つなのです。
それなのにも関わらず、この類のビジネスをしていると様々なトラブルが後を立ちません。
そこで今回は、「なぜトラブルが起こってしまうのか」を分かりやすくする為、良くあるトラブルの実例を10つほど紹介していきたいと思います!
トラブル① : 友達を失う
まずは有名な話として、友達を失います。
マルチ組織内では、
連絡を取る事が出来る人には片っ端から連絡を取って営業をかける
という思考を推奨してくる組織が多いです。
なので、マルチを始めたての人はまず自分の元々の知り合いや、グループLINEに所属している人などから勧誘を始めることが多いです。
そうすると、自分の周りの界隈で自分の噂が広まり、気づいた時には人が寄り付かなくなるという事に。。。
トラブル② : 悪名が広がる
前述したように、マルチをすることで悪名が広がります。
その結果、身内のコミュニティで、
あいつと関わると勧誘されるらしいぞ…
と、自分の悪評が広がります。
そうなると、一度離れた友達と再度仲良くするのは非常に難しくなります。
トラブル③ : 金銭のトラブル
これも、マルチをやっている上ではよくあるトラブルです。
その前に、マルチで営業する内容は、大きくわけて二つあります。
- 自社の製品を売りつける
- ビジネスの勧誘をする
営業の際、前者の組織であれば「とても良い商品なんだ」と言い、
後者であれば、「絶対に稼げるから一緒にやろう!」という事を主張します。
しかし、そんな甘い言葉に乗せられて実際にお金を払ってからしばらくして、
全然商品が使えないじゃないか!
ビジネス始めたけど全く稼げない!
など、自分が騙されていた事に気づくと、そこでトラブルが起こります。
特にビジネスの勧誘では、初めに一括で何十万という金額を現金で支払う所がほとんどなので、相手に借金をさせるのがセオリーです。
この問題はシビアで、裁判沙汰になる事もざらにあります。
トラブル④ : 親バレ
- 組織で貰ったセミナーノートなどを見つかる
- マルチ活動を知っている知り合いから親に話が伝わる
- 勧誘活動中にトラブルになり、学校や会社に訴えられる
- 電話の内容やLINEの履歴から、何か怪しい事をしていると察される
などの理由から、マルチ活動が親にバレる事があります。
こんなにも悪いイメージが横行しているマルチ。
それを自分の子がやっているなんて知ったら、親は当然ブチギレます。
なので勧誘する側は、相手が親に相談しない様に誘導しつつ、支払いまでを済まさせるのがセオリーです。
そんなの気をつけてればどうにかなるでしょ
そう思う人もいるかもしれません。
しかしこの親バレの怖いところは、
自分の勧誘した子がその子の親に見つかる場合です。
自分が誘った子が借金している事がその子の親にバレたが最後、勧誘者である自分の名前を出されるのは逃れられません。
トラブル⑤ : 親バレの追い打ち
これは親バレした後の追い打ちです。
自分が誘った子が借金している事がその子の親にバレた場合、勧誘者である自分の名前を出されるのは逃れられないと言いました。
こうなるとどうなるか。
もちろん絶賛ブチギレ中のその子の親から自分の親もしくは自分に連絡がいきます。
連絡先が分からなければ自分の大学に報告がいくことも。
話し合いで解決すれば良いのですが、大学に連絡がいったり裁判沙汰になったりするととても面倒な事になります。
トラブル⑥ : 学校や会社に報告
一度自分の大学や会社にバレたが最後、処分はほぼ確実に受けると言っても良いです。
でも別に違法な事してる訳じゃないじゃん
それは学校や会社側も分かっています。
てかそもそも違法だったら処分とかじゃなくて警察のお世話になってます。
しかし学校や会社からしたら、それが「違法か合法か」なんて事よりも
それが自分のにとって悪影響を及ぼすか
これが問題視される事になります。
いくらマルチが合法とはいえ、
〇〇大学ではマルチ商法が広がってるんだって
なんて噂が立とうものなら間違いなくその大学の印象は悪くなります。
それに、マルチにハマった学生というのは大体学業に手がつかなくなるので、そんな人間を放っておくわけにはいきませんからね。
トラブル⑦ : 借金バレ
入会金が足りない人(特にビジネス勧誘系の組織)は入会時または入会してから消費者金融や学生ローンで借金をします。
内容にもよりますが、一括現金で50万程度を払わせる組織も多くあります。
特にアルバイトで稼いでいるような大学生の場合だと、一括で出せる金額では無い事がほとんどです。
なので「親バレ」の章でも少し紹介した様に、自分の身内に借金がバレていい事はないので、これがきっかけで家族と口論になる事も多いです。
トラブル⑧ : 組織の崩壊
これは、避けようがありません。
マルチは知っての通り「組織ビジネス」です。
自分一人だけでは何も出来ません。
なので、そのマルチ組織自体が崩壊してしまえば、もうそれ以上ビジネスを存続することは出来ません。
そして、組織が崩壊する原因というのはいくつかあります。
- 組織上部が儲からなくなり経営破綻する
- ビジネスの形態に違法な部分があり、摘発される
- 裁判沙汰のトラブルで組織が解体する
などなどです。
特にマルチ商法のビジネスモデル(連鎖販売取引)には複雑な規制が多く、会員の誰かが知らないで法に触れる事をしてしまっていた。
なんて事もよくあります。
トラブル⑨ : 実は違法組織だった
これは先ほどの「組織の崩壊」と通づるところがあります。
マルチ商法自体は、れっきとした合法のビジネス。
しかし、決められた法律を守っていなかったり、詐欺じみたことをしている、いわゆる「悪徳マルチ」や「ネズミ講」と言われる組織も少なくはないです。
ですがその組織の会員自体は、自分の組織が悪徳マルチだなんて知っているはずがありません。
なので、これで組織が摘発されるとビジネスが存続出来なくなるどころか、何も知らない会員が罪にかけられる場合もあります。
トラブル⑩ : 抜けられなくなる
これも非常に怖いです。
例えば、
この組織ではもう稼げそうにないな…
と感じて組織を抜けたくなったとします。
これらのような理由で組織を辞めようと思った時に、すんなり辞めさせてくれる組織だったらいいのですが、中にはそうでは無い組織もあります。
普段は優しい組織の人でも、辞めようとしている会員に対して
今までお前に使ってきた時間はどう落とし前つけるんだ
などの高圧的な態度で会員を拘束するところもあります。
なので、軽い気持ちで始めたのに辞められなる事例もあります。
法律で認められているとはいえ、安全というわけではないという事が分かったと思います。
逆に、これらのリスクを把握していると、これから先で思わぬトラブルに巻き込まれる事も少なくなるのでは無いのでしょうか。
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